9. 日本文化について
文化というと色々なとらえ方があります。
世界にもそれぞれの各地のに根づいた文化がありますが、
今回は、日本独特の文化について述べたいと思います 。
(1)茶道、華道、剣道、柔道 、相撲
これらは、日本で生まれたものです。
今では、柔道は世界大会まで普及しています。
剣道も、少し世界に広がりつつありますが、柔道ほどではありません。
茶道、華道は室町時代ごろから、剣道、柔道は江戸時代ごろからあります。
又、相撲も 日本独自の物と言っていいのではないでしょうか。
モンゴル・韓国などによくにた格闘技がありますが。
今では日本では大相撲と言っています。
それぞれ、その道、その道で、奥深いものがあります。
(2)着物
各国、色々な民族衣装がありますが、この着物も日本独特なものです。
明治になって、洋服というものが入ってきて、徐々に少なくなってきて、
今では、着物を着ている方が珍しく見えますが、その立姿は、なかなかの
ものです。
結婚式では、和式の場合は、着物です。
しかし、あの着物は、よく考えられた服装かと思います。
(3)度量衡=尺貫法
これは 昔 中国の漢の時代に発生し、日本の奈良時代に伝わり今に
残っています。
長さでは、寸、尺、里など、
重さでは、貫、石
面積では、歩、坪
体積では、合、升などがある。
今では、メートル法が世界共通の単位になっていますが、 今でも、
日本の中では これらの単位は活きています。
畳 1畳とか、お酒 1升、お米 2合などです。
これらの単位が中国にはあまり残っていなくて、日本に今でも残っているのは、
一つのドーナッツ現象といえると思います。
最初に発生した場所から円形状に波が広がっていき、時間とともに
ドーナッツのように 外側にその特徴が残り、中心辺りは消えてしまった。
後の項でも出てきますが、日本列島民族はそのような特徴を持った
非常に昔からの伝統、受け継いだものを大切に、又 発展して 守り育てる
ことが できた民族だったということです。
(4)能・狂言・歌舞伎・日本舞踊・民謡
世界にも色々民族舞踊がありますが、
日本の能・狂言・歌舞伎・日本舞踊・民謡も独特です。
能は、色々な仮面をかぶり、所作も静かな動きで表現されます。
舞踊的要素が強く、抽象的・象徴的表現が目立つ。
狂言は、能から発展した二人以上の人物で対話と所作を 行う演劇です。
歌舞伎は、色々な衣装を身にまとい、顔にも迫力ある化粧し 舞台周りも独特で
その為 全体に重量感がある演劇です。
能、狂言、歌舞伎などは、男性による演技ですが、
日本舞踊は、女性による演技になります。
舞、踊り、しぐさの要素を取り入れて演じます。
又、楽器は、笛、三味線、琴、和太鼓、鼓などを使用します。
民謡は大衆的なもので、日本各地で又異なり、独特です。
三味線、尺八なども同時に使用し、その節回しも独特です。
又、この三味線も、北と南(沖縄)でも異なります。
(5)食文化
日本では、米が主食ですが、その関係の食文化でも色々があります。
例えば、寿司 うどん そば 醤油 味噌 酒 ワサビ などです。
これらの食文化は、世界にはありません。
今は、徐々に 世界に拡がっていっています。
水でも明水百選などという選ばれた名水などもあります。
又、お酒にも土地々で色々な種類・有名酒があります。
当然、そこにはお茶も含まれてきます。
これは、日本列島にはきれいな水、川があるからです。
最近では、ヨーロッパなどでも酒が造られるように
なってきているようですが、日本の酒にはかなわないようです。
その理由は、ヨーロッパの水は主に硬水で、
日本は、ほとんど軟水だからです。
これには、日本列島の地理的環境が影響しています。
これ以外にも,まだまだ色々あるかと思います。
しかし、これらの文化がなぜ日本に発生し育まれたかは、
やはり,日本列島が島国だったからではないでしょうか?
最近「私が日本に住む理由 ?」というテレビ番組があります。
その内容を見ていると、
「自分の国とは比較できない、日本の文化・自然がすばらしい。
日本に住みたい」と、外国の方が言っているのをよく聞きます。
その人たちの方が、私たち日本人よりも より日本を知っている
ような感じさえします。