15. アイヌ語について
アイヌ人については、縄文時代・弥生時代の所で蝦夷人(えみしじん=えぞじん)
として述べています。 又、奈良・平安時代以降の蝦夷人の歴史については、
今回の範疇としていませんので割愛いたします。
ただし、アイヌ語については、非常に特徴があり、又 地名として 日本列島に
残っていますので、それについて述べていきたいと思います。
その時代々に、色々な国王であったり、国主が勢力を持ったり、 又、滅亡して
去ったりしても、そこの土地に住む人々は、その土地を大事にしています。
一番下の位の人や、農耕民・住人・女子供たちは、そこを簡単に離れられずに
そこにとどまる事がほとんどでした。
しかし、それによって新しい国主や国王も助かった。
そして、その時に残るのは、そこの言葉だったりそこの地名=呼び名でした。
この地名に関して、アイヌ独特なものを2~3紹介いたします。
やはり、縄文時代の名残として「ナイ」、「ペツ」 があります。
これは、日本全国にありますが、特に北海道、東北地方、太平洋側では、
仙台辺りまで、 日本海側では、秋田と山形の県境までの以北に集中しています。
これは、日本の古代歴史に非常に関係しています。
大体はこの地名が付いた場所の地形やその土地の状況で決まってきます。
ナイ:大きな川の事
ペツ:小さい川・沢をいいます。また、ベツ=別とかベチ=淵ともいいます。
また、ベツは、ベ=辺になることもあります。
ナイには、稚内、静内、幌内などがあります。
ベツには、登別、今別、宇別などがあります。
べには、長流辺、遠部がそれになります。
ベツは、ナイに比べると少ないです。
そのほかに、アイヌ語として 山をヌプリ、神をカムイ、池や湖をト、
死をダビ などと言います。
また、山谷を駆け回り、狩猟する人をマタギといいます。
以上のアイヌ語の一部を紹介いたしましたが、これらはすべて
古代エジプト文字に 起源があるという事です。
古代エジプトの文字・言葉が多少変化していますが、
古代エジプトでも、川の事をナイと言っていました。
これは、今のナイル川のことで、そこからナイ=川になっています。
すなわち、古代エジプト語をこの北海道から東北および九州まで運んできた
民族が いたという事です。
それも古代エジプト文字の祖語に非常に近い形で。
また、担ぎ上げることを古代エジプト語から変化した古代インド語で
ヤツシャと言います。
アイヌ語では、ヤッショと言います。
山形山笠音頭のヤッショマカショとは、梟神(マサ)を担ぎ上げる
という意味になります。
これ以外にも、まだあると思いますが、このようにアイヌ語には、
古代エジプト文字の影響が残って、今も地名に残っています。