22. あとがき

今回、諸先生方の書籍を読んでいくあいだ中、
いつも 各ページ々が感動・発見の連続でした。
自分が知らない事ばかりでした。
何度も何度も、読み返す事ばかりでした。
そうした中、自分の感じた事、気づいた事、発見した事を、
私流の日本列島特性要因図に基づいて、日本の素晴らしい所として
述べてきました。
これですべてとは思いませんが、 やはり、日本列島は、
島国であったことが、非常に幸いしたと言えます。

周りが海に囲まれていた為、アジア大陸からの移動・侵略が容易でなかった。
又、江戸時代の約250年に及ぶ鎖国政策によって、中国、ヨーロッパ等の
侵略を防げた。
アメリカ大陸は、コロンブスが大陸を発見したが、アメリカ大陸には
日本のような国もなく、鎖国政策等も無かった為、簡単に侵略されてしまい
ました。
又、陸続きであっても、湖や高い山脈があると簡単には攻められません。
例えば、ロシア南部(ウクライナとカザフスタンの間)にカザール王国
という国が、約AD500~1000年ぐらいまでありました。
東側はカスピ海、西側は黒海、南側に4000~6000m級のカフカス山脈が
あった為、南側からのキリスト教やイスラム教の普及、
又 東側・西側・南側からの攻撃・移動も 簡単にはできなかった。
ただし、イスラム教、キリスト教の脱出者の請負場所であり、第三国として
意義を保っていた。
しかし、最後には色々な状況・背景があって ユダヤ教が入ってきて
さらには、キリスト教徒らに侵略され滅んでいきました。
又、近くでは、朝鮮半島情勢があります。
やはり、朝鮮半島はアジア大陸の東端ではあるが、陸続きの為、昔から
色々な民族が入ってきて 又 色々な国に統治されていました。
しかし、日本列島はシルクローズ(silk roads)の東の最終地というだけで
奈良の正倉院などがあるだけです。
一時、九州に倭寇が攻めてくることはありましたが、侵略まではされなかった。
その為、今のような文化が育まれ、残ってきたのだと思います。

私が会社勤務時代に気づいたことがあります。
それは「気」と「感」と「間」が非常に大事であるという事。
「気」は、その時の空気とか気配のようなものです。
「感」は、その時心に感じる事とか瞬間的に心をよぎるようなものです。
「間」とは、時間です。
例えば、漫才などのやり取りを思ってください。
漫才師のようなやり取りの「間」と同じです。
この「間」で、漫才が面白くなったり、しらけたりします。
この「気」と「感」と「間」をうまく使いこなすことによって、
大難は小難に、小難は無難になります。
この対応を怠ると色々後手を踏むことになってしまいます。
ただし、人間は忘れたり、失敗するものです。
それを、自分が気づいた時はすぐ素直に謝罪することです。
それには、良い悪いは別にして、その時、その状況に自分の心の
アンテナを清潔・敏感にして事に当たることです。
その時の空気を読み、そして 自分に感じたことを、 間髪入れずに
対応する。又は 少し、間をおいて対応する場合もあります。
私が前に述べた、鏡に向かって我を取り除いた心の状態で
鏡を見ているか?です。
参考にしていただければ幸です。

今現在、2019年からのコロナウイルスの流行で日本中だけでなく世界中が
大混乱しています。
しかし、過去の歴史を調べると、当然、今回のような情報社会では
ありませんが、日本だけでなく、世界中で、コロナウイルスのような
謎の病原菌でやられて、多くの人が亡くなったり、苦しい時代がありました。
その時、どのような対応をしたかを調べることで、見えてくることがあります。
今回のコロナ対応・体験を後世に残すこと、これも私たちの使命の
一つかもしれません。

日本列島には、約13,000年をこえて保存・継承してきた豊かな財産が
あります。
同じく、それに伴った歴史をもつ日本語であったり、日本文化もあります。
ただし、現状では、古代におけるはっきりした証拠はありません。
しかし、こういった素晴らしい文化だったり、四季、又、日本列島という
土台が 日本には有るという事を一人でもいいので、分かってもらえる方が
いれば、 又 伝えるのが今回の私の使命と思い色々述べてきました。

現在の世界を眺めてみると、
文化や常識が国によって変わる為、単純には比較できませんが、
2021年 治安・医療・物価・教育など、万国共通で比較可能な 
指標からによる世界で最も住みやすい国別ランキングでは、
1位 スイス、2位 デンマーク、3位 オランダで、現在の
日本は17位だそうです。
しかし、こんなニュースも流れていました。
最近、外国人、特に西欧人の方々の見方・意見を聞いたニュースでした。
その人たちは、最初、中国や韓国に旅行・ホームステイなどをしていて、
日本も、中国・韓国と全く同じように思っていた。
あまり良い印象ではなかった。
よって、来日に対して、あまり興味なく、どちらかといえば、嫌々、
やもうえず 来日したとの事でした。
しかし、実際、来日してみるとそれは自分が思っていた事とは、
全く違っていて、思い違いで、驚きの連続だったという事でした。
何が違っていたか、何に驚いたかというと色々ありましたが、
ここでは、7カ所を上げます。
① 空気ににおいがない。
② トイレがきれい。
③ 都会も地方もどこでも町がきれいで、ゴミが落ちていない。
④ コンビニなどで行列に並んでも、順番を守る。割り込みしない。
  割り込みした人はいたが、外見は日本人と同じでしたが、後で、
  実は韓国人・中国人と分かった。 
⑤ 生ものを食べる。刺身、すしなど。
  しかし 恐る恐る食べてみると非常においしかった。
  後で、体にも良いことが分かった。
⑥ 言葉使いが非常に丁寧であった。
  自分が何も悪くないのに、最初に 「すいません」と言う。
⑦ 新幹線が素晴らしい。
  スピードが早く、静かで、振動・横揺れも殆どない。
  又、時間が正確で1分以上の誤差で動いている。
  そして、社内も非常にきれいでした。

それぞれの詳細説明はここでは割愛しますが、このような事は、
日本人としては 当たり前の事なので、私たちではなかなか
気づくことは無い事かと思います。

私が、まえがきの所で以下のように述べました。
「我々が過去について話し合うならば、何らかの意味があるはずである。
我々の語り合ったことが、やがて誰かが聞き、それについての研究されるであろう。
そして、何らかの事実が発見されるかもしれない。
しかし、我々が何も語り合わなかったら、何も残らない。」と。
しかし、今 この瞬間にも時は流れています。
重要な事でなくていいんです。
昨日の事、1か月前の事、1年前の事、すべて過去なのですから。
それを思い、語らう事でもいいんです。
自分の小さい頃 母親が、父親が、どのようにして 自分たちを育ててくれた事を
思い、語らう事でもいいんです。
そういった過去があって、今があり、そして 今、どう思い、考え、 行動するか
によって未来が決まるからです。
「正」(ただしい)は「一」(=一旦)と「止」(=とまれ)の字から
成り立っています。
常に走り続けるのではなくて、迷ったり、悩んだりした時は 一旦、立ち止まって、
少し過去の事などを振り返ったり、考えたり、 周りの人に相談する。
意外と、周りの人は、自分が思っている以上に 自分の事を見ています。
又、意外と、自分が思い・悩んでいる事は大した事ではない場合もあります。
そして、走り出す。
それが、よりよい未来へつながっていくと私は思います。
立ち止まることは、正しいことなのです。

日本・世界の歴史には、色々な事情があって、明らかにしたくないことも
あるかもしれません。
しかし、それはそれとして史実を明らかにし、受け入れることが大事だと
私は思います。
色々 分かりづらい点あったかと思いますが、その点については
誠にすいませんでした。
詳細については、私が参考書籍に上げた先生方の書物等を手に取って
頂ければ幸いに思います。

最後になりますが、私のペンネームにも,やはり表と裏があります。
ペンネームは、「中今 在我問」=「なかいま ざいがもん」です。
表は、「今 我 在るを問う」という意味を込めましたが、
裏は、「いま、あり、が、とう」=「今、 有難う」=「今、感謝」の
願いを込めてつけました。
私はこのホームページを訪れて頂いたすべての人に その願いを
伝えていたつもりです。

今回 最後まで読んで頂いて有難うございました。
今後もこのホームページに、トピックス・雑学コーナー等を設け
色々投稿していきたいと思ってます。

なを、ここまでの内容でご意見・ご感想などございましたら、
下記の Eメールアドレスまで送って頂ければと思います。
Eメールアドレス : akimitu0905@outlook.jp 

  2022年 4月