18.1 方言について 

私が日本語・文字の成り立ち、起源を考える時、まず第一に思うことは、 
なぜ日本語・文字には、こんなにも色々な種類の読み方があるのか?
という事です。
漢字・カタカナ・ひらがなと大きく3種類あります。
又、最近ではアルファベット表示の読み書きも入ってきています。
しかし、皆日本人はある程度はこなします。 又、地方々によって方言が
あり、それもまた、その地方独特です。
米国、英国、フランス、ドイツ、ロシアにも、日本のような方言があると
聞きます。
しかし、日本の方言は、北は北海道、南は沖縄・石垣島までこんな狭い列島
なのに多種多様です。

例えば、東北・秋田出身の人と、九州・鹿児島出身の人の会話から
秋田の人:今日鍋をするので、ネギ・白菜は当然入れるけど    
     肉は牛肉だけど、いいだろ!
鹿児島の人:それは凄い。では、楽しみにしているよ。
10数分後、野菜も肉も煮あがり、食事始める。
鹿児島の人:うん!これはとてもうまかー。
秋田の人:いや違うよ。牛だよ。
鹿児島の人:うん、うん、うまかー。
これは、他愛もない会話ですが、これも日本の方言のやり取りの一つです。

話を少し元に戻します。
日本の漢字一つでも色々な読み方で意味も変わってきます。
日本語文字は、「あいうえお」の50音文字の一字でも漢字があり、 濁音でも、
一字漢字あります。
例えば「き」という呼び名の漢字には、木、気、基、喜、起、など調べると
20以上あります。
又、「う」という呼び名の漢字にも、宇、有、雨、右、生、など調べると
20以上あります。
このように呼び名は同じでも漢字にすると一字で色々意味が異なってきます。
又、熟語になると、その上下にくる漢字で又、意味が変わってきます。
しかし、英語などではそのようなことはありません。
A:エイ、一つぐらいの意味で、又、綴りで、ほぼ意味は決まってきます。
又、日本には、アイヌ語とか琉球語とかいう言語もあります。

このような言語文字を持つ民族は世界の中でも日本だけです。
なぜ、このような様式の言語文字が日本にできたのでしょうか?
それを調べる為には、日本列島だけを見ていてはわかりません。
やはり、中国、モンゴル、インド、フィリッピン、インドシナ、
そして,中近東などの 世界を見ないと解決できないという事です。
その時、同時に 世界古代史、歴史言語学、世界の地形、そして
それぞれの習性、習俗も 考慮して比較しないと分からないという事です。