19.3 言霊からの解釈

古事記には、上巻、中巻、下巻とあります。
山腰明将様、小笠原孝次様、七沢健治様たちは言霊(ことだま)について
詳しく研究されています。
言霊とは、言葉には心(=霊、魂)に直結している事をいいます。
又、古事記の言霊については、上巻を中心に解いて見えます。
この詳細は省略いたしますが、要は日本の根本は古事記の言霊にある
という事です。
最初に、この言霊について、最初に研究されはじめられたのは、明治天皇と
山腰弘道様 (山腰明将様の父)でした。
それを受け継いで、山腰明将様、小笠原孝次様、七沢健治様たちがさらに
研究されました。

古事記が言っているのは、一音一音 すべて言霊=「言葉に魂が宿る」と
言って見えます。
この現在 この瞬間の 今を 中今(なかいま)といい、
すべての始まりは、「ウ」からである。
「ウ」の文字としては、宇、有、右、相、産 などがあります。
又、「ア」から始まって「ワ」で終わる あいうえお順。
「ア」には、阿、吾、朝、明 などがあります。
「ワ」には、和、我、輪、倭 などがあります。
古事記の中の「淡島」とは、「ア」から始まり「ワ」で終わる 
アイウエオ=五十音ですが
これを布斗麻邇五十音(フトマニゴジュウオン)と言います。
豊葦原瑞穂国(トヨアシハラノミズホノクニ)の豊(とよ)とは十四を
表しています。
十四とは、「アイウエオ カサタナハマヤラ ワ」の五十音の基本を
言っています。
正式には「イキシチニヒミヤリ アオウエ ワ」ですが、上記でも
同じ事で分かりやすい かと思います。
国は「くにと読み、組むこと」を言っています。
よって、豊葦原瑞穂国とは五十音そのものを言っていて、「宇宙の縮図」
という事を言っています。
このような言葉=言霊が我々の脳味噌に反映すると、言って見えます。
詳細は、七沢健治様の「言霊学事始」等をお読みください。
日本では昔から1,2,3~10 を 
ひ、ふ、み、よ、いつ、む、なな、や、ここ、と と言って
一、二、三、四、五、六、七、八、九、十 となっています。

要は、古事記の作者は、古代日本の一音一音には、言霊があり
それぞれ の組み合わせで、別の言葉となり、文字にもなる。
であるから、その一音一音の響きや漢字の組み合わせによって
無限の世界を作ることができる事を言っているのです。
言霊の実態=人間の頭の中にある 言葉の起こり=文字によって
現れ具体化される。

布斗麻邇(フトマニ)
私たちが神社にお参りする時、必ず最初 二礼二拍手いたします。
この二拍手は(5+5))X2=20 になります。
一つの手には5本の指があります。
手を合わせると五本プラス五本で十本
二拍手するので、×2で 20本 なので ふ(二)と(十)になるのです。
要は知らず知らずのうちに神社に拝礼し、私はこれから神様に対して
「ア~ワ」の 言霊を発しますよと言っていることになるのです。