雑学(4) 人生とは
(きれいな沈む夕日を見ながら)
なんと、素晴らしく、壮大なものであろう。
当然であろう!
数十億年もの悠久の歳月に渡り、太陽はこの地球を
たった一人で、世界を照らしてきたのだから!
人類の歴史なんて、太陽の歴史から見れば、
まばたきにもはるかに満たない。
まして、苦しみながら短い生涯を生きる人間とは、
まったく比較できない存在なのだから!
人はいずれ死ぬというのに、
普段は、自分が生きているのか、死んでいるのか
分からないこともしばしばである。
今まで、命とは、何たるかを考える暇もあまりなかった。
結局、人は死を避けることはできない。
やり残したことが多くても、やり終えるまで待ってて
くれないのが死である。
人生とは、死ぬまでの道草だと、私は思う。
「道草を食う」とは、馬が次の出発の為に
草を食べ、鋭気を養う事である。
次の出発とは、死である。
いくらもがいても永遠に留まれないのがこの世である。
私たち人類は、幾世代に渡って、永い歳月の中を巡り
続けて生きてきたのだから。
永遠でなくても構わない。
私たちが死んでも次の世代に引き継がれる命がある限り
私の果たせなかった事を、誰かが代わりに
引き継いでくれる事を祈る。