雑学(5)山登りワンポイント

私は、普段から 近くの低山によく登ります。
標高、約300~1000mですが、よく次の事を
ふと思いますのでご案内いたします。

① 頂上の気温=Tはどれくらいかな?

  基本的に100m登ると、0.6℃下がります。
  登り始め地点の気温=t 
  頂上までの標高差=h   

頂上の気温を求める公式は、

              T=tー0.6×h/100 

例えば、標高差1000mの山に登ろうとしている場合、

スタート地点の気温が16℃の場合、

              T=16ー0.6×1000/100     

              よって、T=10℃ になります。

もし、標高差2000m級の山に登ろうとしている場合は、

スタート地点の気温が16℃の場合、

              T=16ー0.6×2000/100   

              よって、T=4℃ になります。

実際の気温は、環境・気圧・風等によって異なってきますが、
以上から、頂上の気温を推測し服装等に気を付ける事が
安全に登山を楽しむ方法のひとつかと思います。

② カミナリが鳴っている所との距離はどれくらいか?

  空気中の音速は、1秒間に 1気圧、0℃で 331.5mです。
  その時の気温をtとした場合                                             

  実際は色々環境に差がありますが、1秒間の音速=Sは おおよそ      
       S=331 + 0.6t になります。                            

  よって、カミナリがピカッと光ってから、音が聞こえてくるまでの
  時間(秒)を測ることによって、カミナリが今起こっている所からの
  距離が掴めます。
    それによって次の行動がとれる事になります。

例えば、その時の気温が20℃、聞こえてくるまでの時間が10秒の場合、
発生している所からの距離(H)は

         H=(331 +0.6×20)×10         

              よって、H=3,430ⅿ 離れていることになります。
雲の動きを確認し、行動する必要あります。

又、その時の気温が20℃、聞こえてくるまでの時間が2秒だった場合、
発生している所からの距離(H)は

         H=(331 +0.6×20)×2           

              よって、H=686ⅿ 離れていることになります。
雲の動きを確認し、大至急行動する必要があります。

以上、参考にして頂ければ幸いです。