雑学(14)金子みすゞさんの詩について
金子みすゞさんは、色々な詩を残してみえます。
「日本人の忘れてかけている素晴らしい文化について」の中の
(21,表と裏)の中でもご案内しています。
今回は、そこに上げなかった詩で、私が印象に強く残った詩の中の
「積もった雪」という詩をご案内したいと思います。
「積もった雪」
上の雪 さむかろうな つめたい月がさして
下の雪 重たかろな 何百人ものせて
中の雪 さみしかろうな 空も地面(じべた)もみえないで
私はいつも雪が降ると、
「アー、何でこんなに降ったの?車での通勤、大変!」だとか、
「車、スリップしないかな?」
としか、思いませんでした。
たまに、心に余裕がある場合は、雪景色を見て、
「アー、きれいだな!白一色で。スキー場のようだ!」
などとと思う事もありました。
でも、金子みすゞさんのような、雪の中の事を
考えた事はありませんでした。
素晴らしい感性としか言えません。