雑学(21)言葉・地名の語源(その2)花嫁の角かくし

世界中、どこでも民族衣装は独特です。
日本民族衣装も、約1400年ぐらい前から着物が
定着してきました。
その中でも、日本の結婚式の花嫁衣裳は、昔から
文金高島田で角(つの)かくしが当たり前です。
この角(つの)かくしは、白い布の頭巾を顔の前髪の
額の部分を隠しています。
額の両かど、つまり額の左右の髪の毛のはえぎわを隠す。
何故、そうするようになったのか?

額の左右の生え際のすみ(角)を隠す。
そこに「つの」が生えているように見えないように
隠すために白い布で覆った。
頭巾をすっぽりかぶれば、たとえ「つの」が生えている
人でも少しは丸顔になり、見るからに福顔になる。
それで、花嫁は結婚式に角(つの)かくしをかぶるのであろう。
昔から、男性(又 武士)は、やはり額の左右の髪の生え際が
「つの」が生えたよう見えます。
日本の神社に牛が置かれている所をよく見ます。
この角(つの)は動物の牛をトーテムとしていた種族に関係
しているからだと私は思います。

角は、「つの」と読むし、「すみ」とも読みます。
「すみ」という読み方をする地名に九州の大隅半島があります。
日本語では、一つの漢字を色々な読み方をします。
又、漢字でも読み方はおなじでも、字が違うこともよくあります。
前後の漢字であったり、言葉遣いであったりで、使え分けします。
なかなか日本語は、「隅」(すみ)におけないですね!