4:水たまりでの出来事(後半)
僕は、水の中にそーと足を入れると、石の上がつるつるしていて、
じいちゃんが、(足をすべらせるなよ!)と言った意味が分かった。
兄ちゃんと僕は、魚を網の両側から追いこみ、じいちゃんは
水の中に石を投げ入れていました。
魚たちはびっくりして、時には網を飛び越えたりする魚もいました。
暫くして、じいちゃんは一度網を上げました。
すると、網にいっぱい魚がかかっていました。
アユやハエでした。
ハエは腹の周りが赤いのが多かった。
その後、又 水たまりを眺めていると、まだ魚の動くのがわかった。
じいちゃんは、
「もう一度、やろう。」
と言って、また網を入れ、僕たちは同じように魚を網にぼった。
そして、じいちゃんがやっていたように、石も投げ入れていました。
そして、魚はバケツ二杯いっぱいにとれた。
「今日は、これで終わりにしよう!」
と、じいちゃんが言ったので、
「この後、どうするの?」
と僕が聞くと、
「もう、終わりじゃ!家に帰る。」
といった。
僕は、魚のたくさん入った重いバケツを持ちながら、
(こうやって、網を使うのか!
こんなことってあるんだ!)と思いながら、
転びそうになっても、バケツはあけないように注意しながら家に帰った。
夏の暑さも忘れてやっていた為、腕や首筋を凄く、
日焼けしてしまっていた。
でも、僕にとっては、心地よい日焼けでした。
帰ってから、母ちゃんに話すと、
「頑張ったね!よかったね!こんなにたくさん取れて!」
と言ってから、
「友仁、裏の家に、少し持って行って。」
と、言われ、僕は、
「はーい。」
と言って、母ちゃんがバケツに入れてくれた魚を
裏の家の人の所に持って行った。
裏の家のおばさんは、
「友仁君、こんなにたくさん、有難うね!どこで捕ってきたの?」
と、聞かれたので、僕は、
「西の川で、じいちゃんたちと捕った。」
と、自信満々に答えた。
「あー、そうだったの!ありがとうね!」
と言われた。
僕は、少し誇らしくもなり、家に戻っていった。
そんなことがあったので、僕は、もう一度、あそこに行ってみようと
思うのでした。