6:再相撲対決(前半)
僕は2年生になり、ねえちゃんは6年生になりました。
僕の担任の先生は、1年生と同じ山田先生です。
僕たちは、毎日 相変わらず煩くしていたので、
いつも山田先生に怒られていました。
それもあってか、僕は勉強もできない方でした。
しかし、じいちゃんに教えてもらった練習は、
守って、続けていたので、
体は、すばしっこく動けるようになっていました。
ある学校帰りの時、ねえちゃんたちがよく飛んでいる
水路を飛んで遊んでいるのを、思い出し、
今日、もう一度、あの水路を飛んでみようと思い、
その水路の所に着きました。
そこの、水路は、3つ水路がありました。
少し、準備運動し、えい!と言って思いっきりよく飛んだら、
1つ目の水路は難なく飛べました。
しかし、飛び越えた先の水路に勢いあまって落ちてしまい、
今度は服もびっしょり濡れてしまいました。
しかたなく、僕はそのままの状態で家に帰りました。
暫くしてねえちゃんが帰ってきました。
ねえちゃんは、僕が服を着替えているのを見て、
「どうしたの?ひょっとして、水路におちたの?」
と聞くので、僕は、
「うん、最初の水路は飛び越えれたけど、
勢いあまって次の水路に落ちちゃった。」
と、答えました。
ねえちゃんは、
「ケンちゃん、あそこはそれも予測して飛ばなきゃ。
ねえちゃんは、あそこを飛ぶ時は、それも考えて
飛んでいるんだよ。」
と言いました。
僕は、なるほど、ねえちゃんはそこまで予測して
飛んでたのかと思った。
「でも、ケンちゃん、よく飛んだね。
去年は、出来なかったもんね。」
そう言って、元気づけてくれました。