6:再相撲対決(後半)

すると、僕は 急に ねえちゃんと相撲が取りたくなり、
「ねえちゃん、僕と相撲してくれない?」
と、言いました。
ねえちゃんは、少し考えてから、
「いいよ、ケンちゃん
どれくらい力ついてきたか、見てあげる。」
と言って、僕の挑戦を受けてくれた。
僕は、いつものように少し準備運動してから、
位置についた。
ねえちゃんが、
「はっけよーい、のこった。」
と言ってから、僕はねえちゃんに思いっきりぶつかっていった。
ねえちゃんは、
「おー、おー。」
と言いながら、僕を受け止めてくれた。
ねえちゃんは、ケンちゃんが明らかに去年より力が
付いてきているのを感じた。
しかし、次の瞬間、僕は ねえちゃんに投げられていました。
その時、僕は母ちゃんにぶつかった感じと、ねえちゃんの感じは、
ちょっと違っていた。
でも、やはり、力の差を感じざるをえなかった。
僕は、
「もう一度。」
と言ってやったが、結果は同じでした。
暫くして、かあちゃんが帰ってきました。
僕は、かあちゃんに さっきねえちゃんと相撲を
とった事を話したら、かあちゃんは
「ねえちゃん、
よくケンちゃんと相撲取ってくれたね。
ありがとう。
でも、ケンちゃん少し強くなってなかった?」
と、ねえちゃんに話しかけていた。
すると、ねえちゃんは、
「うん、少し力が付いてきている。
やっぱり、男の子だから、
だんだん強くなるよ!」
と言って、笑ってた。
僕は、それを聞いていて、悔しい感じはないが、
よし、3年生になるまでに、
じいちゃんの練習方法もやりながら
もっと自分の力つけていこうと思っていました。