雑学(1)訪れの語源
日本語の一つに「訪れ=おとづれ」という言葉があります。
この語源は、
「音」が「連れてくる」=「音連れ」→「訪れ」です。
例えば、 鶯が鳴くのを聞いて春の訪れを感じ、
蝉の初鳴きを聞いて夏の訪れを感じ、
虫の音を聞いて秋の訪れを感じる。
又、江戸・明治時代頃であれば、
誰かが家の玄関先に来た足音・下駄の音を聞いて、
「あ、だれだれが来たな」と
誰かの訪れを察知するということです。
日本人の素晴らしい感性ですね!
よく ご近所さん云々と言います。
この語源は、「近助 」からきています。
字のごとく、家の近くに住む者=向こう三軒両隣は、
助けあって過ごしなさいという事です。
遠くの親戚より近くの他人という事もあります。
「近助」から「近所」に変わって今の漢字 に
なっているという事です。
このように現在使われている日本語、漢字は、
元の文字・読み方から変化していることが非常に多いです。
これは、地名などにもいえます。
その辺りも順次ご紹介していきます。