16.1 稲作源語

稲作とは米の栽培になりますが、それは日本では弥生時代に始まりました。
この時代経過については、縄文時代から弥生時代の項目をご確認ください。
ここでは米の言語の由来について述べたいと思います。
前にも述べたように、日本の文字・漢字の読み方は色々あります。
今回の米の読み方も色々あります。
米=コメ、マイ、ベイ、ヨネ、ヨ、メートル とありますが、
今回、メートルは省きます。

この件についても川崎真治先生の「古代稲作地名の起源」を基に述べていきます。
言葉というのは、地域を渡っていくことによって変化していくのが常です。
この米は、稲と同義語で、ウル・シュメール語が起源になります。
穀物を実らす草を、ウル・シュメール語で「ウ」と言っていました。
その穀物を精米してパンにする言葉をウル・シュメール語で
ウ・ニンダ・シエ・ギシュ・ヒエ =穀物を焼く=パンとなる 
と言っていました。
それが、起源語となり、以下のように変化していきました。

昔から歌にあるように、椰子の実は、黒潮に乗って南の島 ミンダナオ島辺りから
沖縄、そして日本の太平洋沿岸に漂着していました。
イネの語源は、中国大陸にはない。
よって、イネの語源は朝鮮半島から渡来していない。
南の黒潮の流れてくる所からきているからです。

コメ・マイも、
ハルマヘラ島 → ミンダナオ島 → 台湾 → 沖縄 → 日本へと渡来してきたのです。

以下に南シナ、インドネシア辺りの概略図を添付いたします。