18.2 日本語の語源

この日本語について、色々研究されている先生方は多数見えますが、
川崎先生の解釈が一番あっていると思います。
この日本語起源については、川崎真治先生の「日本語の起源を探る」
「日本語の謎を解く」などを参考にさせていただきます。

やはり世界史の流れから考えても最初は古代オリエントからです。
人類が初めて文字を作ったのは、ウル人のウル語、それに次ぐシュメール人の
作った シュメール語、少し遅れて、古代エジプト語ができました。
シュメール語も、古代エジプト語も基本はウル語です。
川崎先生の言葉を借りると、
言葉には、語源明示詞というルールに従い 言葉の語頭か、語尾に言葉の出自を
はっきり示す接続辞がある。
この語源明示詞は、世界中のほとんどの言語についている。
そして、その系統はたったの三系統で、それは、ウル語源、シュメール語源
エジプト語源である。
それが基になり、ギリシャ語、ラテン語、梵語(サンスクリット語)=
(英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語の基になった言語)、
マレー・インドネシア語 タガログ語、中国語、朝鮮語、日本語などにも
きちんと入ってきています。
又、非常に有名なもので、エジプトのナルメル王のパレットという粘土板が
あります。
ナルメル王は、紀元前3200~2980年頃、初期の上・下エジプトを統一した
国の王様です。
このパレットには、4本の長い竿が描かれています。
前から4本の長い竿の上に乗っているのは、
1番目の先には、梟神(フクロウカミ=マサ)、
2番目の先には、隼神(ハヤブサカミ)、
3番目の先には、犬神、
4番目の先には、呼吸(いき)の神(気神)です。
又、そこには牛の絵も載っています。
そういった重要な儀式の様子を粘土板製化粧板に書き残したものです。
このパレットは、エジプト人のみならず、全人類にとって貴重な文化遺産です。

これは何を意味しているのでしょうか?
これは、ウル語、シュメール語、又 古代エジプト語(ヒエログリフ)が基に
言語が作られてきたと同時に、信仰の象徴として、梟(フクロウ)、
隼(ハヤブサ)、牛 が あるという事です。

梟の字には、木が下に入っています。
隼の字にも、十が下に入っています。
これは、両方とも、長い竿の台の上に鳥が乗っていることを表しています。
人類最古のウル語には、語源明示詞は見当たりません。
これは、古代エジプト人が 発明した方法であろう。
そして、それによって、世界のあらゆる民族によって取り込まれ
今日の言葉・文字が成立してきたといっても過言ではない。