20.1 短歌

日本には、昔から短歌・俳句といったものがあります。
このそれぞれの歌(短歌であれば、5・7・5・7・7)の中に、
季語を入れるとそれで、日本の四季(春夏秋冬)を現わすことができ、
又 それを入れることが 原則 決められています。
例えば 「梅」と入れれば 春、「虫の音」と入れれば 
秋というように それで、季節が特定され、歌を詠むという文化。
このような文化は世界の中でも日本だけです。
中国には、漢詩はありましたが、日本語(漢字・かな)ほど、
このように季節を 現わす言葉は多くはありません。
なぜなら、中国は、アジア大陸続きで、国が大きい事と、
はっきりした四季がなかったからです。
この季語は、非常に多い為、書ききれませんがその季語を入れる
ことによって 読者に、情景が浮かび後の言葉によって内容を読み取る
という優れたものです。
やはり、日本には、四季があり、景色が美しかったから、生まれてきた
と思います。
そのような短歌・俳句などを集めたものを文集とか、短歌集と言います。
その代表的な物に万葉集があります。
それについて、少し述べたいと思います。